FC2ブログ

記事一覧

災害拠点病院として不安が残る移転先

災害拠点病院として不安が残る移転先

(1)移転発表からわずか4ヵ月スピード発表

昨年の12月20日に市が上町連合町内会の町内会長と商店会長に移転先の報告を行い、翌日の21日に上地市長よりうわまち病院の移転先は久里浜地区にある「神明公園」に決定し2025年夏に新病院開院との記者発表がありました。

新病院の候補地として大津公園、馬堀海岸公園、根岸交通公園、神明公園の4箇所が候補に挙げられ、市のHPの記者会見資料によると、救急平均搬送時間(9分04秒)以下に改善される地域数と出場件数、建築コスト増及び代替公園の整備経費の4点で比較すると神明公園が候補地の中では救急並びにコスト面で有利とされました。これは今までの行政のスピードでは考えられない早さで導いた結論といえるでしょう。
 

(2)新病院に残る災害拠点病院としての不安

移転後の新病院は総合病院としてはその機能を十分発揮できると思いますが、久里浜地区は元々湿地で1660年代に干拓された内川新田という埋立地で、30年間の発生率が最大80%に引き上げられた南海トラフ地震は液状化現象や相模トラフ地震が発生した場合、救急車の行く手をはばみ、助かる命が助からなかったり、津波が襲ってきた場合は地区の真ん中にある平作川を遡上して被害がさらに拡大する恐れがあります。

また、平作川は過去に大雨により氾濫した事もあります。災害拠点とする病院は周りのインフラも災害に強い場所である必要があるのは言うまでもないでしょう。市は、病院の建設費に地震津波対策として3億3千8百万の追加予算を見積もていますが、たとえ病院が健在しても病院にアクセスする道が閉ざされてしまい、陸の孤島となり災害拠点病院としての機能が果たせなくなり、市民の命を守ることが難しい状況になるのではないでしょうか。

市が2017年に作成した「横須賀市津波ハザードマップ」によると久里浜地区は5mの津波で大半が被害を受け、10mの場合は壊滅的な被害となり、建設予定地の神明公園も水に浸かってしまいます。神明公園の近くには「衣笠・北武活断層」の存在し、断層型の地震による被害の不安がのこります。

横須賀市役所の津波ハザードマップ
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0530/bousainavi/sonae/hazardmap/tunami-map.html

横須賀市の配布している津波ハザードマップに「大きな被害をもたらす災害から、人命・財産を守るためには日頃の準備が必要です。」と書いてあります。その言葉を皆さんにもう一度考えていただきたいと思います。


(3)自己否定の市の説明

移転場所決定の報告では、市が作成したハザードマップでは津波の被害が想定されるが、県の資料では被害が及ばないので県の資料をもととして、活断層も県の調査では断層の存在がみられなかったから県の資料と、自分たちの都合の良い資料をもとに発表しており、うわまち病院の移転説明と同じく「言い訳のための説明」を繰り返しているとしか思いません。

巨大地震が起きることを忘れないで備える事が大切なのに、もし新病院が被害にあったら「想定外でした」、「県の資料をもとにした」と逃げの一手を打つのではないかと思ってしまいます。
海抜24mの高さから海抜6m程度の軟弱な地盤への移転をすることによって、起こりうる大規模震災の時に市民の命が本当に守れるのでしょうか


これは横須賀市民全員に関わる問題であり、私たち一人一人が考えていかねばならない問題ではないでしょうか。

盛田たけしのHPに防災提言として特別編「3.11に思うこと」を追加しました。ぜひご覧ください>>>
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

盛田たけし

Author:盛田たけし
地域の役立ちたいという思いから町内会の防災部長として地域の防災意識を高める活動や市立うわまち病院の地域医療のサービスのあり方を考える諮問委員として、病院と地元をつなぐ役割を担っている。

最新コメント

月別アーカイブ